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仮面ライダークウガ EPISODE10「熾烈」

 

ストーリーガイド

イカの怪人、メ・ギイガ・ギとの戦闘に臨んだクウガ

組み付き激しい打撃を加えるが

衝撃を吸収する身体を持つメ・ギイガ・ギには全く通用しない。

反撃を受けるクウガは、再びメ・ギイガ・ギの放った

特殊な体液から起きる爆発に追い詰められていく。

しかし、クウガへトドメを刺そうとした瞬間

メ・ギイガ・ギの腹部から激しい蒸気が噴出し

そのまま海へと退却していく。

 

一方、警察犬ミカド号の活躍で

未確認生命体のアジトを特定した警察は

品川区内の倉庫に集結していた。

倉庫を包囲した警察は

科学捜査研究所の開発した特殊ガス弾を投げ込み

様子を伺うも、中から反応はない。

警察が突入すると、破壊されたマネキンや

不気味なボードなど、何者かが居た痕跡は

残されていたものの肝心の未確認生命体の姿は無かった。

その時、警察犬ミカド号は、突然何かを感じ取って走り出す。

だが、ズ・ザイン・ダは、追跡してきた警察犬を無残に殺害する。

 

その頃、みのりの勤める、わかば保育園では

園児同士の絵本の取りあいが行われていた。

ルールを守らず絵本を独占する子供に対して

別の子供が注意をするが、絵本を放そうとはしない。

そのうちつかみ合いの喧嘩がはじまり

注意をした子供は、絵本で激しくもう一人を殴ろうとする。

それを激しい剣幕で制止するみのり。

正義のために振るわれる暴力を目の当たりにして

兄に対する不安が増大する。

 

倉庫での事件のあと、五代と一条は

逃走したメ・ギイガ・ギの事を話し合う。

敵が打撃を吸収してしまう事、

トドメを刺される寸前、敵の身体から蒸気が噴出し

そのまま海へ逃走した事、

そして、クウガには、剣を使うもう一つの変身があり

それで、敵を倒せるかも知れない事。

 

五代と一条は、警視庁へ行き

戦いの糸口を見つけるため剣道の試合を行う。

激しい一条の攻めに、全く手が出ない五代。

防御に気を取られすぎだ、と忠告する一条に対し

五代は防御を無視してにじり寄る。

激しい攻めを繰り出すも、前進を止めない

五代に気圧され、一条は壁際まで追い詰められている事に気付く。

その瞬間、五代の竹刀が一条の面を捉えた。

 

警視庁を後にする五代の前に、

ポレポレのマスターから居場所を聞いた妹、みのりが現れる。

公園で、兄が激しい戦いに身を投じる事に対しての

自身の不安を吐露するみのり。

だが、五代は、自分自身もそうした不安を抱えていると語る。

「怖いさ」

「本当に」

「うん」

「でもやるの? どうして?」

五代は逆に問いかける。

「お前はどうして先生やってるんだ?

 誰かの笑顔のためだろ?

 俺は俺の場所で、お前はお前の場所でやってるってだけさ」

五代は笑顔で親指を立て、みのりもそれに応える。

みのりは、保育園の園児たちが作ったお守りを

五代に手渡し自分の場所へと帰っていく。

 

その時、トライチェイサー2000の無線機で

五代へ連絡が入る。有明にメ・ギイガ・ギが現れたというのだ。

現場へ急行する五代。

 

メ・ギイガ・ギは、包囲するパトカーをその体液で炎上させ

警察官を一方的に蹂躙する。

その時、パトカーを飛び越え

トライチェイサーにのった五代がメ・ギイガ・ギを跳ね飛ばす。

体制を立て直したメ・ギイガ・ギの体液が

五代を炎上させようとしたその瞬間

五代は紫のクウガ、タイタンフォームへと変身する。

メ・ギイガ・ギの攻撃を物ともせず一歩一歩近づくクウガ

自身の攻撃が全く通用しない事にメ・ギイガ・ギが

怯んだその瞬間、クウガの持つ剣が、敵を貫いた!

 

EPISODE10感想

タイタンフォーム、初登場回。

トライチェイサー2000の着脱式グリップをタイタンソードに変え

あらゆる攻撃を弾き返し、重厚な一撃で敵を葬り去るフォームだ。

初変身の時は、激しい劇伴も相まって、語彙を失うほど

滅茶苦茶カッコいい。

 

今回はみのりちゃんの不安解消回であるが

保育園児が絵本を独占する男の子から

別の男の子が別の子の番だから返せ

という言い合いから、正義の為の暴力を振るおうとする。

みのりちゃんは、珍しく感情的になり

声を荒げてそれを止めるのだが

普段仲良く遊んでいる園児が争いあう場面を見て

五代くんが戦いを続ける事に対する不安の増大を丹念に描いている。

 

その後、みのりちゃんは

いつも通りの五代くんの笑顔に説得されてしまう訳だが

ここでも作品を通じて、何も考えていない様でいて

実は、クウガとして拳を振るう事に

拭いきれない違和感を感じている五代くんの姿も描く。

全編通して、戦いそのものに悩む描写の積み重ねが、非常に厚い。

 

この説得のシーンで渡されたお守りの一つには

「けがしないでね」と書かれたものがある。

園児たちは五代くんが世界各地で

冒険を繰り返している事を知っているから

こそこういうメッセージが書かれたのだろうが

これから戦いに向かう五代くんの強い心の支えになった事だろう。

 

今回の名セリフ

「お前はどうして先生やってるんだ?

 誰かの笑顔のためだろ?

 俺は俺の場所で、お前はお前の場所でやってるってだけさ」

 

ズバっと気持ち良く、みのりちゃんの不安を吹き飛ばすセリフ。

この10話、ラストのタイタンフォームでの戦いの最中

激しい攻撃をものともせずメ・ギイガ・ギに近づくクウガ

保育園で園児たちと楽しく遊ぶみのりちゃんのシーンが

何度も交互に描かれる。

俺は俺の場所で、お前はお前の場所で・・

それぞれの戦いが描かれる印象的なシーンに仕上がっている。

 

 

怪人査定 イカ種怪人 メ・ギイガ・ギ

攻撃力   3

防御力   8

スピード  4

特殊能力  7

知性    5

ビジュアル 7

 

未確認生命体、第21号。

自称ではあるが、白銀の殺戮者の異名を持つ

銀色に輝くボディは衝撃を吸収し

マイティフォームの打撃も全く効果がない。

吐き出す体液は280度という高熱で

付着したものを爆発させる。

ただし、非常に大きな熱が身体にたまるため

蒸気の排出口が身体の前面にあり

そこが内臓と繋がっているために弱点となっている。

さらに連続で体液を発射するのは限界があり

過剰に使用した場合は身体を冷やすために

水中へと退避する必要がある。

 

今回、警察犬のミカド号は

ズ・ザイン・ダの臭いを追ってきたようだが

その事をバラのタトゥの女に咎められると

ズ・ゴオマ・グはズ・ザイン・ダの臭いを嗅いでからかうのだが

その後例によってブッ飛ばされている。空気の読めない子だ。

また追跡してきた警察犬をズ・ザイン・ダが殺してしまうのだが

死体は残っておらず血痕と首輪だけが現場に落ちていたところを見ると

・・喰ったんだろうなぁ・・やっぱり・・