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仮面ライダークウガ EPISODE11「約束」

 

ストーリーガイド

栃木県にある風早小学校で、教師をしている

神崎昭二(かんざきあきじ)は枯れ果てた花壇を見つめていた。

生徒たちが自発的に作りたいと言っていた花壇だったが

それを枯らせてなぜ平気でいられるのか。

生徒の心がわからない・・そう言いながらため息をつくしかなかった。

 

一方喫茶ポレポレでは、朝から五代が

料理の仕込みを行なっていた。

珍しく張り切っている五代にマスターが

ずいぶんノッているな、と声をかける。

五代は、大事な人との大切な約束があるから

明日は店を手伝えない分、やっておく、と答える。

 

翌日、神崎はかつての教え子たちの

卒業アルバムや記念品を整理する。

その時、一冊のメッセージ帳に目が留まる。

「先生の言葉に大かんどー!

 ぜったい約束はたします

 2000年3月25日教室で見て下さい 五代雄介」

そこに書かれた約束の日が今日である事に気付き

神崎は出掛ける支度を始める。

 

その頃城南大学で古代文字の

解読を行なっていた桜子の元に一本の電話が入る。

先日、夏目教授の娘、実加が持ち込んだ金属片を

調べに長野へ向かったジャンからのものだ。

ジャンは、遺跡から同じような金属片が

多数出土していると伝え

新しい発掘チームのアシスタントとして実加を紹介する。

 

五代と神崎、それぞれが約束の地へ向かっている頃

都内ではサイの怪人、ズ・ザイン・ダが

トラックを運転中のドライバーを狙って殺害。

バイクで走行中の五代へ一条から事件の連絡が入る。

五代は仕方なく、桜子に自分の代わりに

約束の場所へ行って欲しいとへと連絡を入れる。

渋々ながら出掛ける桜子。

 

その頃、つくば市上郷の高架下の川辺で

警官隊がズ・ザイン・ダを包囲していた。

交戦状態となるが、全く歯がたたず

一条が現場へ到着した時には警官隊は既に全滅。

かろうじて息のあった警察官から

ズ・ザイン・ダの逃走先を聞き出した一条は

五代へと連絡を入れる。

 

辿りついた工場地帯で作業員に

殺戮の手を伸ばすズ・ザイン・ダ。

その時、現場へ到着した五代が割って入る。

変身しようと試みるも、ズ・ザイン・ダの

容赦ない攻撃が五代を襲う。

 

その頃、目的の駅へと到着した神崎は

バスの時刻を見て辟易する。

かつての自分が勤務していた頃とは違い

ずいぶんと本数が減っていたからだ。

時間を持て余した神崎は、駅前の喫茶店に入る。

そこで、従業員に独り言のように話しかける。

「私ね、教え子に会うんですよ。

 13年前、6年生だった生徒にね。

 でも、来るかなぁ。

 こないと私、教師を辞めなきゃならない」

 

 

 

ズ・ザイン・ダとの激闘を続ける五代は

突進をかわしてようやく変身。

それを見たズ・ザイン・ダも怪人体へと変身する。

その巨大な角で、クウガを串刺しにしようと

凄まじいパワーの突撃を繰り返すズ・ザイン・ダ。

戦いの最中、両手で担ぎ上げられたクウガ

そのまま、空中へと放り投げられる。

落下地点に待つ、ズ・ザイン・ダの鋭利な角。

果たしてクウガの運命は・・!?

 

EPISODE11感想

今回は五代の恩師である神崎先生が登場する。

これまで劇中ではほとんど描かれていない

五代くんのバックボーンに関する話となりそうだ。

現代教育の複雑な問題に悩む教師・・

放映時の2000年というと

過激化する受験戦争問題が取り沙汰され

1998年頃に実施された

学校の完全週休二日制導入による学力の低下など

確かに環境の変化など、難しい時期だったろう。

この辺りの問題をドラマに絡めてくる辺りも

未確認生命体によって壊れゆく日常を

丹念に描くクウガならではだ。

 

神崎先生と同僚の会話では

未確認生命体みたいなのも出てくるし、と

世の中がどんどんわからないものになっているといった会話もある。

また、五代くんがずっとこの約束を覚えていたのに

神崎先生は、たまたま掃除をしていて約束の日が

今日であると気付いた点も、先生が次第に

教育に対する熱を失っていったんだな、と思わせる。

 

しかし五代くん、仕方ないとはいえ恩師に会う約束を

桜子さんに投げてしまうのも、生半可な信頼感ではできない事だ。

渋々ながらも引き受けてしまう桜子さん。

きっと今までも、似たような事が

たくさんあったんだろうね、という感じだ。

 

そして、今回は久々に長野県警の一条さんの後輩

亀山くんも僅かながら登場。

一条さんが警視庁に異動になると聞いて

わざわざ電話をかけてくるのが可愛い。

「事件を解決して、すぐ戻れると思ってたのに・・」

みたいな情けない声と演技がツボだ。

しかし、一条さん、モテモテですな。

 

そして、今回はズ・ザイン・ダと五代くんの

生身の激しいアクションが凄い!

特にズ・ザイン・ダ役のAKIRAは

体格からしてスタントとか用意できなかったのでは?

現役プロレスラーだけに、その迫力も凄い!

 

 

怪人査定

今回は、未確認生命体22号。

ズの集団のリーダー、ズ・ザイン・ダが

勝手にゲゲルを始めてしまう。

ゲームであると同時に儀式的性格も強いように見えるゲゲルを

勝手に始めてしまって認められるものなのだろうか?

という懸念もあるが、ズの集団はメの集団より

頭の弱い子が多いっぽいので、その辺あまり考えていないのだろうか。

 

今回、ズ・ゴオマ・グは人通りの多い地下道で

グロンギ語を喋っていたため、バラのタトゥの女に

「ここではリントの言葉で話せ」と窘められている。

前回アジトを発見された事もあって

それなりに慎重になっている様子だ。