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仮面ライダークウガ EPISODE13「不審」

 

ストーリーガイド

城南大学考古学研究室では

桜子が、本業の修士論文に精を出していた。

このところ、古代文字の解読などで

時間が取れず、徹夜で作業を行なわなければならない程だった。

そこへ、長野へ発掘調査へ向かったジャンから連絡が入る。

長野で発見された発掘品に

例の古代文字が書かれた物があったと言うのだ。

 

同じ頃、警視庁では会議が行なわれていた。

以前グロンギのアジトへ投入したガス弾が効果をあげた事から

科学捜査研究所はガス成分を濃縮したプラスチック弾を開発。

また合同捜査本部の体制を強化し

広く一般の知識人、研究者の協力も得ていくという。

 

捜査本部の方針に従って、一条は桜子への協力を求めるため

城南大学を訪れる。その話を聞いて

当初は気乗りしない様子だったが

一条の様子を見て、協力を承諾する。

 

その頃都内江東区、荒川を進むの遊覧船で事件が起きていた。

船体に何かが当たる様な音を聞いた船員は

船首を確認するため、外へ出た。

その瞬間、鋭い爪が船員を川へと引き摺り込む。

新たなゲゲルのプレイヤーにようやく選ばれた

ラニア種怪人、メ・ビラン・ギだ。

船内へ侵入したメ・ビラン・ギは

その鋭い爪と牙で、瞬く間に船内を血に染める。

 

その様子を川辺から見つめる一人の男の姿があった。

偶然通りかかった警察官は、遊覧船の異常を認め

男に何があったのか? と尋ねるが

男はただ無表情でその光景を見つめるだけだった。

その男の首元に、未確認生命体を思わせる謎のタトゥー。

まさかお前がやったのか、と警察官は銃に手を伸ばす。

 

男は逮捕され、杉田刑事や一条に尋問されるが

自身が未確認生命体だと言う話を仄めかすばかりで

まともに話をしようとはしない。

そこへ、桜井刑事が男の身元確認を終えてやってくる。

名前は蝶野潤一(ちょうのじゅんいち)。

転々と職を変えるフリーターであった。

だが、蝶野は未確認生命体が蝶野という人間に

なりすまして警察に入り込んだとしたらどうなる、とうそぶく。

 

一条は、この男の身体を検査するため

椿と五代に連絡を入れ、関東医大病院で待ち合わせる。

検査は滞りなく終わり、やはり蝶野は

紛れもない人間だと言う結果が出た。

と、同時に病魔が彼を蝕んでいる事も判明する。

五代は何故未確認生命体に憧れているのか、疑問に思うが

一条は、蝶野の所持していたナイフを見ながら

人間に嫌気が差してる、という感じだった、と述べる。

 

同時期、メ・ビラン・ギはゲゲル遂行のため

新たな獲物を探していた。

荒川にボートを出した釣り人を狙い

メ・ビラン・ギが接近する。

その姿に恐怖した釣り人たちは、ボートから転落するが

すぐ近場で工事をしていた作業員が誤って怪我をし

流した血の臭いと音に誘われメ・ビラン・ギは

標的を変更する。

 

一方、桜子の元へは、長野のジャンから

今までの発掘品とは全く違う異質な物が

掘り出されたと連絡が入る。

宝玉の埋まった台座のような、奇妙な発掘品であった。

 

荒川の河川敷では、メ・ビラン・ギが

到着した警官隊と、交戦していた。

遅れて到着した五代も変身、クウガとなって

メ・ビラン・ギと戦うが

クウガを遥かに上回るスピードに翻弄される。

 

その戦いの最中、クウガは幻覚を見る。

巨大な鋼の昆虫の様な、奇妙な物体が空を飛ぶ姿を。

 

 

EPISODE13感想

今回よりオープニングが変更となっている。

一条さんと桜子さんの紹介がシングルカットになってたり

12話で放った回転キックが使われてたり

お披露目を終えた強化フォームが

もう少し印象的に使われたり・・はいいんだけども

今回存在が仄めかされたばかりの新兵器が

もうオープニングに出てますね・・。

 

昨今特撮の情報はテレビで見るより

幼年誌などがかなり先行して情報公開するけれども

この当時はどうだったんでしょうか? ちょっと気になるところ。

 

さて、今回は非常に反社会的な人物が登場する。

これまで、所謂一般モブを除いて

ストーリーに関わる人間は

概して気持ちの良い人間ばかりだったが

物語の中心となる、蝶野潤一は

人間社会というものに疲れ、未確認生命体の虐殺行為に

ある種憧れを感じてさえいる人物だ。態度も非常に悪い。

杉田刑事から尋問を受けた際

未確認生命体は価値の無い人間を殺してくれてる、と言い

胸倉を掴まれるほど激怒されている。

杉田刑事にして見れば、これまで数々の同僚と一般市民の死を

目の当たりにしてきた訳で、激昂するのも説得力がハンパない。

また、飛び出し式のナイフを常時所持しているのも

いつでも人間なんか殺す事ができる的な

俺は未確認生命体と同じ力を持っているんだぞ

と言ったアピールと言えるだろう。

こうした未確認生命体に共感する人物を出すところからも

クウガという物語が、正義一辺倒の単純な話とは

一線を画している事が伺える。

 

また、この回はメ・ビラン・ギが遊覧船を襲うシーンが

バックに流れるオーケストラの不協和音と相まって非常に恐ろしい。

不気味な咀嚼音に、血に染まったメ・ビラン・ギの口元。

ガラス越しに見える、助けを求めるように伸ばされた手と血痕。

その凄惨なシーンを河川敷から無表情で眺める蝶野にも

視聴者は当然、違和感を抱くであろう。恐ろしいが見事な作りだ。

 

全体的に重い話ではあるが、ポレポレのマスターの姪っ子が

マスターと五代くんから全く同じギャグを聞かされて困惑するとか

デートを邪魔された椿が憮然としながらも一条さんの要請を受けるとか

大学の研究室に電話がかかってきた時、通知が一条さんと

気付いた時の五代くんがめっちゃ嬉しそうであるとか

ホッとするシーンもあるので、注目してもらいたい

 

怪人査定 

今回登場のメ・ビラン・ギはピラニアの怪人。

大抵口元が血に染まっているのが非常に恐ろしい。

また、ピラニア的習性を色濃く反映しているのか

目の前の獲物より、血の臭いに敏感だったりするのが面白い。

また、水中以外でもかなりの超スピードで動けるが

持久力はあまり無い模様だ。

 

 

また、3話から登場しているカメレオン怪人、メ・ガルメ・レと 

カマキリ怪人、メ・ガリマ・バの二人が正体を見せている。

メ・ガルメ・レは初期登場のズの集団に属していたが

時代はズからメへ移ったのだ、とアピールしている。

いつの間にかメの集団に昇格していたようだ。

ズ・ゴオマ・グは、しきりに自分の番をアピールしていたが

バラのタトゥの女には冷たい視線で蔑まれるだけだった。

今回はバラのタトゥの女にはシバかれてない代わりに

メ・ガルメ・レにブッ飛ばされている。ヒドい話だ。