快盗戦隊ルパンレンジャーＶＳ警察戦隊パトレンジャー ＃6「守るべきものは」

ストーリーガイド

ギャングラーのボス、ドラグニオ・ヤーブンは

デストラ・マッジョがブンドルトを使って

ルパンコレクションを奪おうとしていた事を

ゴーシュ・ル・メドゥから報告されていた。

だが、ヤーブンにはその事を咎めるつもりはなかった。

その襲撃計画の情報源はザミーゴか？　と尋ねると

デストラは、人間界で手広くやっているようで、とそれを認める。

ドラグニオはあいつが後継者争いに名乗りを上げれば

面白くなる、と呟くのだった。

一方、ブンドルト・ペギーに逃げられ

輸送中のＶＳビークルもルパンレンジャーに奪われた

国際警察では、ジム・カーターが

都内の監視カメラ網を利用して

ブンドルト・ペギーの行方を追っていた。

夜勤明けで帰途に付こうとしていた圭一郎を

偶然見かける魁利。一旦はスルーしようとするのだが

気が変わってブンドルトの捜査状況を

聞きだしてみるかと接近する。

だが、ルパンレンジャーに敗北した怒りの余り

周囲が目に入っていない圭一郎は

次は必ず俺が勝つ、と呟き魁利に気付かないまま

その場を後にしてしまう。

その時、ジム・カーターが監視カメラで

ブンドルト・ペギーを発見。

連絡を受けた圭一郎は国際警察へと急ぐのだった。

（プロローグのみ。ネタバレに配慮して、続きは後日に追記します）

＃6感想

今回は実に王道とも言うべき圭一郎の成長物語になった。

ルパンレンジャーに偏りがちだった物語の比重も

今回でずいぶんパランスが良くなったように感じる。

グッドストライカーの言葉ではないが、パトレンジャーにグっときた。

まずは、序盤あまりにも個人的感情に支配されている圭一郎の徹底描写。

街の住民の噂話に気を揉み、怒りのあまり缶コーヒーを握り潰す。

魁利の接近にも気付かないほど、自分の中で敗北シーンを反芻し

ブンドルトの戦いでは、戦闘を引き伸ばしてルパンレンジャーを

おびき出そうとするなど、圭一郎らしくない命令を出したりする。

そこでつかさのビンタである。

つかさは圭一郎の事を良くわかっているな、と感心するエピソードだ。

かつて、つかさは国際警察に配属が決まった際

給料や年金の事を気にしている事を窘められている。

最近の世相を反映してか、圭一郎も

生活も大事だ、否定はしないと言う。

だが国際警察の権限を預かる責任を忘れるなと。

そして次なる戦いの中、ルパンレッドがかわした敵の攻撃を

なぜかパトレン1号は受け止める。

ここでは、戦いに参加している他の人間はもちろん

視聴者さえも、何故パトレン1号が攻撃を受け止めたかわからない。

次のシーンでは崩れ落ちる建物の破片を受け止めるパトレン1号。

ここで初めて建物の影で子供の身を庇う母親が映し出される。

何ともぐっとくる演出だ。

そして圭一郎自身もまた、自分がつかさに語った言葉を思い出す。

「我々が手にしたものは人々を守る力だ。使い方を間違えてはならない」

生真面目な圭一郎を表現すると同時に

その言葉をきっかけに信頼を培ったつかさとの絆を強く感じる。

ここまでくると咲也があまりにも蚊帳の外という感じで

ちょっと気の毒になってくるが・・

彼には彼で初美花、更にはルパンレンジャーとの

橋渡しの役目がありそうな感じではある。

何となく魁利とも相性が良さそうだし。

また今回のフィニッシュシーンも

偶然とはいえ、ルパンレンジャーが

コレクションの回収のためブンドルトを

抑えつけたところに必殺技が決まるという

意図せぬ協力プレイになっているのも見逃せない。

ルパンレッドのマントに穴が開いたのは、さすがに驚いたが。

魁利が一般市民を助けたせいで

体力を使い果たしたパトレン1号から

ビークルを奪い返そうとせず

素直に負けを認めるところも爽やかで良い。

あちらも立てて、こちらも立てて、と

中々忙しいが、どちらも嫌味にならずに

うまい事バランスが取れてきているな、という感じがする。

さて、今回のロボ戦は、ルパンカイザーに

サイクロンダイヤルファイターが合体した

ルパンカイザーサイクロンがお目見え。

攻防一体の竜巻を発生させたり、敵を空高く舞い上げて

グッドストライカー連射で破壊する。

ヘリのローターを展開した状態で合体するため

左腕がかなりゴツく見えてカッコいい。

特にあおりで映るシーンは非常に見栄えが良かった。

今回非常に細かいな、と感じたシーンは

序盤初美花がレストランで大勢の客の相手をしている時に

水を要求されるのだが、カウンターに戻ってきた初美花に

料理をしつつも透真がさりげなく水差しを差し出しているところ。

非常に優秀なレストランスタッフという感じで

ちょっとしたシーンにもキャラクター描写を

忘れない事に感心してしまう。

怪人査定　ブンドルト・ペギー

攻撃力　　　7

防御力　　　6

スピード　　4

特殊能力　　3

知性　　　　5

ビジュアル　5

今回出現した怪人、ブンドルト・ペギーはフンボルトペンギンがモチーフ。

甲冑を着たような身体で剣を操る。

今回はゴーシュ・ル・メドゥからボディの改造手術を受け

両腕に大きな羽状のブレードを装備し

そこから真空波を生じさせる事が可能になった。

所持しているルパンコレクションは、稲妻のように飛び跳ねる

という名前のブーツ。無重力のように自在にジャンプが可能で

その能力で、何度もパトレンジャー

ルパンレンジャー両者の前から逃げまわった。

今回は、ゴーシュ・ル・メドゥが

改造手術を行なう医者という事が判明。

また、デストラに情報を与えた

ルパンレンジャーの宿敵でもあるザミーゴ・デルマの

人間体が登場している。

この人は、仮面ライダー鎧武ともコラボした

キカイダーrebootのジローの人だ。

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー Blu-ray COLLECTION 1

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